中古車を買うときは、予め「予算」を決めてから行動するのが基本です。
販売店でも、必ず「予算はどれくらいでしょうか?」と聞かれますので、ザックリでも「自分が出せる限界の金額」を決めておくようにしておいたほうが良いです。
と言っても、「中古車購入の予算を決める方法なんて分からない」という人は多いと思います。
特に、車を買うのが始めての場合、「諸費用ってなに?」「税金ってどれくらいかかるの?」と、疑問ばかり出てきてしまうことでしょう。
このページでは「中古車を買うときの予算の決め方」を紹介していますので、購入前の参考にして頂ければと思います。
売却する車があるかどうか
現時点で車を所持している人は、「売却する車があるかどうか」を事前に把握しておきましょう。
車を買うときは、「車両価格−売却(下取り価格)=買値」という計算式で考えることが一般的です。
例えば、希望する車の総支払金額が「100万円」で、愛車の査定額が「70万円」だった場合、あなたが支払う事実上の金額は「30万円」になるということです。
愛車にどれくらいの査定額がつくかで、今後の中古車選びが劇的に変わってきます。50万円で車を売るのと、70万円で車を売るのとでは、予算に20万円の余裕が生まれることになりますから。
ちなみに、車を「より高く」売却するのであれば、「車一括査定サービス」の利用を強くオススメします。
私の場合、最初は「60万円」と査定を出された車を、「85万円」で売却することに成功しています。言わずとも、差額は「25万円」となり、決して無視できる金額ではありませんよね。
利用は無料ですので、活用してみて下さい。
参考→車一括査定サービス
月にいくら払えるかを考える
一括払いで車を購入するのであれば、この項目はすっ飛ばして貰っても構いませんが、如何せん車の購入は高額な出費となります。
ローンを組み、月々決められた金額を払っていくつもりであれば、「月に車へかけられる金額」を割り出すことで、中古車の予算をある程度絞り込むことが可能になります。
まずは、支払い回数を決めます。
一般的には「3〜5年ローン」、回数にして「36〜60回払い」を選択する人が多いですが、販売店によっては「最大84回払い(7年)ローン」を組めるところもあります。
ただし、支払い回数が多いほど、金利による支払い金額の高騰(参考ページ→ローン金利相場について)は避けられません。ですので、個人的には最大でも5年ローンで予算を割り出すことをオススメしています。
例えば、金利を含めた支払い総額が「120万円」で、5年ローン(60回払い)を選択するのであれば、月々の支払額は「2万円」になります。
仮に、「月3万円までの出費ならなんとか捻出できる」という場合は、3年(36回払い)で「108万円」までの中古車を購入することができ、5年ローン(60回)であれば「180万円」までの中古車を買えることになります。
このように、月の支払い額を考慮することで、中古車にかけることができる予算を割り出すことができますので、一度計算してみることにして下さい。
欲しい車を絞り込む
中古車を購入するために出せるおおよその金額を割り出すことができれば、次に「欲しい車」を絞り込んでいきましょう。
通勤や、普段の買い物に使用するのがメインなら「軽自動車」が良いでしょうし、家族でお出かけすることを考慮するのであれば「ミニバン」が良いでしょう。
車の加速感を味わいたいのであれば「スポーツカー」を選択するのもありですね。
この辺りは個人の好みもありますし、現車を見てコロコロ意見が変わることも考えられます。情報誌を眺めてみたり、実際に販売店へ足を運んだり、好みの1台を見つけるようにして下さい。
車は一度購入すると、5年、6年と長く付き合っていくことがほとんどです。
この時点で「予算が足りないから、違う車にしよう」と妥協してしまえば、後で後悔してしまうことが目に見えていますので、慎重に事を運びましょう。
言うまでもなく、中古車は「高年式(年式が新しい)」ものになればなるほど、車両価格は高くなってしまいます。最新モデルの場合、中古車とはいえ新車と対して値段が変わらないこともあります。
そうなれば、「中古車を買うメリット」が見当たらなくなりますので、中古車を探すときは「1〜2ランク下のモデル」で検討することをオススメします。
車は、およそ5年周期で「フルモデルチェンジ」を行います。
フルモデルチェンジ後の車種は、「名前が同じだけの全く違う車」に生まれ変わりますので、前モデルの市場価格が下落する傾向にあります。
ですので、古いモデルを選択することで「安く」中古車を購入できるということになります。
この辺りも考慮し、「欲しい車」を絞り出すことにして下さい。
支払い総額を見る
欲しい車の目星をある程度つけることができれば、その車の相場を調べ、支払い総額をチェックしてみるようにしましょう。
ご存知の方も多いとは思いますが、車の購入は「車両価格+諸費用」が支払い総額となります。
仮に車両価格が「1000円」で売られていても、その他に諸費用がかかります。要するに、1000円だけ握りしめて「この車を下さい」と販売店に足を運んでも、車を売ってもらうことはできないのです。
車種や販売店によって異なりますが、諸費用は「おおよそ20万円程度」はかかると考え、総支払額を弾き出してみましょう。
ある程度「欲しい車」を絞りきれているのであれば、販売店へ見積もりを依頼するのが最も手っ取り早いです。ほとんどの販売店では快く見積もりをしてくれますし、もちろん費用はかかりません。
ただし、一度見積もりをしてしまえば「断りにくく」なってしまうことも考えられますので、その辺りを考慮しておくのも大切です。
ちなみに車の諸費用は「法定費用」と「手数料」に分かられます。詳しくは中古車の諸費用について考えるのページで紹介していますので、そちらを参考にして下さい。
予算100万円で、まともな中古車は買える?
中古車は、新車に比べ「圧倒的に安く買える」のが一番のメリットになる訳ですが、残念ながら安い中古車であるほど「質が悪くなる」というのが本当のところです。
もちろん、安い中古車でも当たりハズレはあり、10万円で買った車を10年以上乗っていらっしゃる方もいます。
ですので、一概に「安物はダメ」だと言い切ることはできませんが、やはり「ギャンブル要素」が強いということは否めません。あまりに安い中古車を買うときは「乗り潰すつもり」で買ったほうが良いでしょう。
では、どれくらいの予算を目安に中古車を買ったほうが良いのでしょうか?
私は過去に7台の車に乗ってきていますし、そのほとんどを中古車で買っています。
一番安いもので「12万円」、高いもので「180万円」の中古車を所持したことがあるのですが、故障、不具合で乗り換えたのは7台中、3台です。
しかも、その3台の全てが総支払額「80万円以下」で買った中古車であり、その価格帯以上で買った中古車に関しては、「飽きたから乗り換えた」だけの話になります。
- 12万円で買った車(三菱 シャリオグランディス)は、購入3ヶ月後にエンジン不良でアウト。
- 50万円で買った初期モデルのストリームは、乗り出し1年ほどでオイルが駄々漏れになり、修復不可能で乗り換え。
- 80万円で買ったハイエースは、高速道路走行中にいきなりエンジンが止まりました(正直、命の危険を感じましたね・・・)
このような経緯もあり、個人的には「中古車を買うときは、総支払額が100万円以上のものを買う」ことをオススメしています。
諸経費などを考慮すると、車両価格が「80万円」程度の車になりますね。
あくまで個人の意見ですが、参考にして頂ければと思います。以上、「中古車の予算を決める方法」でした。