中古車を探していると、必ず目に止まるのが「安すぎる中古車」の存在。具体的には「相場より(かなり)安く売られている中古車」となりますが、果たしてこのような(激安)中古車には、なにか後ろめたい理由があるのでしょうか?
今回は、「安すぎる中古車に考えられる理由」をテーマにお話を進めていきますので、「すっごく安い中古車に目を付けてるんだけど、買おうかどうか迷ってる」という人は、ぜひ参考にして頂ければと思います。

どう考えても「安すぎる」中古車には注意しておこう!
何かしらの理由があると疑うのが自然
もしあなたが中古車販売店のオーナーだったとして、相場価格が100万円の車を、50万円で売ろうと思いますか?よっぽどのことがない限りあり得ないと思います。
「え?売るけど?」と言う人は、恐らく変◯なのでしょう。
ですので、「相場より明らかに安い中古車」ってのは、最初から疑ってかかるのが自然です。それなりに価値があるものを安く売るという背景には、必ず何かしらの理由があるものです。
例えば・・・

- 事故車かもしれない
- 水没車の可能性
- レンタカー落ち
- 内部事情が悪い
などが考えられますね。では、一つずつ噛み砕いて見ていきましょう。
事故車の可能性

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料金設定があまりにも(相場から)かけ離れている場合は、「事故車(一度でも事故を起こしたことがある車)」なのかもしれません。
全うな運営をしてる中古車販売店さんであれば「その車、事故車だから安いんだよねー」と、説明してくれるでしょうが、そうでない(悪質な)販売店だと、「しめしめ、事故車ということは黙って売りつけてやろう・・・。」と考えているかもしれません。
一言で「事故」と言っても、信号待ちで後ろから突っ込まれた「玉突き事故」であったり、高速道路で横転し大破してしまうような大事故であったり、、、それぞれ程度は異なりますが、どのような事故であれ「事故車」だけは買わないほうが良いです。
車って、意外と細かいパーツの集合体ですからね。見た目では「最高じゃないか!」と言えるほどピカピカの車であっても、細かい箇所に欠陥があるなんてことは日常茶飯事ですからね。
水害車
そもそも流通しているケースは稀ですが、中古車市場には「水害車」が出回っていることがあります。価格が安すぎる中古車は、「水害車」であることも(一応)疑っておいたほうが良いですね。

水害車って?
「水害車」とは、その名の通り「水に浸かってしまった車」のことを指す言葉だよ。大雨による河川の氾濫などで被害にあった車のことをそう呼ぶんだね。「水没車」と呼ばれることもあるよ。
車って沢山の配線が通っていたり、「コンピューター」で制御されていたりする物だから、一度でも水に浸かってしまった車は「コンディションが悪い」と言わざるを得ないんです。
もちろん、全ての水害車がそうとは限らないけど、わざわざ「調子が悪いかもしれない車」を買うメリットなんて一つもありません。高い買い物ですし、ギャンブル要素を盛り込むのはちょっとないかな・・・って思います。
(水害車は)総じて稀なケースではありますが、あまりにも「安い」中古車に場合、店舗側へ「水害車じゃない?」と念押しで確認しておくのも一つの手ですね。
レンタカー落ち

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元々レンタカーとして稼働していた車が中古車市場へ流れ着くケースがあります。主に自動車メーカー直営の中古車販売店に多いイメージです。
レンタカーとして使われていたことから、「走行距離」が年式と比例しないほど多走行であったり、不特定多数のドライバーに運転されてきたことによる不具合(傷や汚れなど)がありますので、間違っても「買い」ではないことは確かです。
レンタカー落ち中古車の場合、プライスボードへ「この車は元レンタカーです」と記載があるので、そちらで確認するようにして下さい。
内部事情が悪い

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車に詳しくない人ほど、「見た目」で良し悪しを決めてしまいがちですが、中古車選びで最も重要視したいのは見た目ではなく「中身」です。
要するに、エンジン回りとか足回りとかですね。
車の内部事情は素人目で見て分かるものじゃないので、基本的には「販売店」の言葉を信用するしかないです。スタッフさんへ、「この車の調子はどう?」と漠然な質問を投げかけてみて下さい。
反応が鈍かったり、遠回しな説明をしてくる場合、「なにかある」と疑ったほうが良いでしょう。
また、車の内部事情は「価格面」に表れます。
販売店が調子の良い車と判断した車は相場通り、もしくは相場より高めな料金設定になりますが、「うーん・・・この車はエンジンの調子が悪いな。」と感じた場合、(相場より)安い価格設定になりがちです。
このことからも、「あまりにも値段が安すぎる中古車」は、何かしらの爆弾を抱えているのかも?という疑いをかけたほうが良いですね。
1000円で売られている車!?
にわかに信じがたいかもしれませんが、なんと「1000円」とか「500円」とか「99円」とかで売られている中古車があります。いやー、お買い得ですね。
もちろん、店側は「販売による利益」がでることはありませんし、むしろ赤字になるはずです。車を売るにも、維持費や人件費がかかってますからね。
そもそも「1000円」で売られているような車に価値はありません。最早、「1000円」でも高いぐらいの勢いです。
ですので、販売店側は「価値のない車」を(タダに近い)安価で売ることによる「手数料収入」で利益を出すことになります。要するに、書類代行なんかの「代行費用」で儲けよう!って寸法。
詳細→中古車の諸費用について
例えば、車両価格が「1000円」で売られている車でも、それは(車の本体価格が)1000円というだけの話であって、税金や事務手数料は別途かかってしまいます。
総支払い額は「20万円」ぐらいになるはず。
とりあえず「走ったらいい」ぐらいの気持ちで買うのであればまだしも、「長く乗りたい」という気持ちを持って車を買う場合、このような「(無価値な)激安車」は避けておいたほうが良いです。
すぐ潰れる可能性が高いですし、修理代でアホみたいな金額を請求されることも考えられますから。その辺りを考慮し、「激安中古車」への認識を深めて頂ければと思います。