公道で定められている制限速度以上で走行することを「速度超過」と呼び、一般的にはスピード違反と呼ばれています。スピード違反を犯すと、当然罰則(反則金、罰金、点数)を受けることになるので注意しましょう。
また、速度超過が原因の死亡事故が後を絶ちません。スピード違反をすることは、自分の命を削りとっている行為でもありますし、他人の命までも奪ってしまう原因となってしまいます。
速度超過の罰則は厳しい
冒頭で話した通り、スピード違反は非常に危険な行為です。自分の命、他人の命を天秤にかけるような行為なので、その分、違反に対する罰則も厳しいものとなっています。
道路交通法には、いわゆる「青切符」と「赤切符」と呼ばれるものがあり、簡単に言うと、青切符が軽微な違反に切られる切符で、赤切符が重大な違反に切られる切符です。
スピード違反には、青切符で済む違反と、赤切符になってしまう違反があり、赤切符を切られてしまった場合、必ず6点以上の減点となり、一発免停となります。
場合によっては、免取りになることも考えられるので、スピード違反をすることにより、大事な免許を失ってしまうことにもなるのです。では、違反速度別で、違反点数及び、罰金(反則金)について見てみましょう。
※罰金と反則金の違いについて知っておいて下さい→参考ページ
一般道での罰則
※酒気帯び運転は考慮しておらず、普通車で違反を犯したときの罰則を紹介しています。
速度超過(時速) | 違反点数 | 反則金(罰金) |
---|---|---|
15km未満 | 1点 | 9000円 |
15km〜20km未満 | 1点 | 12000円 |
20km〜25km未満 | 2点 | 15000円 |
25km〜30km未満 | 3点 | 18000円 |
30km〜35km未満 | 6点 | 10万円以下の罰金 |
35km〜40km未満 | 6点 | 10万円以下の罰金 |
40km〜50km未満 | 6点 | 10万円以下の罰金 |
50km〜 | 12点 | 10万円以下の罰金 |
見て分かる通り、30km以上の速度超過になると、「10万円以下の罰金」となっています。これは、一般道で時速30km以上の速度超過を犯した場合、「赤切符」が切られることになり、要するに「刑事罰」となってしまうのです。
正確には、6ヶ月以下の懲役、または10万円以下の罰金となり、前科がついてしまうことになります。軽い気持ちで行った速度違反により、前科がついてしまうので、それを踏まえても、スピード違反なんてするもんじゃありませんね。
高速道路での罰則
速度超過(時速) | 違反点数 | 反則金(罰金) |
---|---|---|
15km未満 | 1点 | 9000円 |
15km〜20km未満 | 1点 | 12000円 |
20km〜25km未満 | 2点 | 15000円 |
25km〜30km未満 | 3点 | 18000円 |
30km〜35km未満 | 3点 | 25000円 |
35km〜40km未満 | 3点 | 35000円 |
40km〜50km未満 | 6点 | 10万円以下の罰金 |
50km〜 | 12点 | 10万円以下の罰金 |
高速道路での速度超過は、40km以上のスピード違反で、赤切符が切られます。一般道とは違い、高速道路はスピードが出しやすい環境にあるので、十分注意して下さい。
また、覆面パトカーが多く、オービスの数も多いです。
最低速度違反もある
最高速度について法律で定められているのは周知の事実だとは思いますが、その反対に「最低速度」が定められていることをご存知でしょうか?
最低速度違反で捕まってしまった・・・という話を聞いたことはありませんが、法律として存在していますので、念のため、頭の片隅にでも記憶しておいたほうが良いです。
自動車は、法令の規定によりその速度を減ずる場合及び危険を防止するためやむを得ない場合を除き、高速自動車国道の本線車道(政令で定めるものを除く。)においては、道路標識等により自動車の最低速度が指定されている区間にあつてはその最低速度に、その他の区間にあつては政令で定める最低速度に達しない速度で進行してはならない。
引用:道路交通法75条
ここでは高速道路が例に挙げられていますが、例え一般道であっても、危険を伴うような低速走行であったり、渋滞の原因になるほどの低速走行を行った場合、警察に注意されることになります。
警察の指示を無視した場合、警察官現場指示違反となり、法律で罰せられることになります。
そして、高速道路では「50km以下」の低速走行は原則認められておりません。悪天候など、速度を落とす明確な理由があれば別ですが、故意的に時速50km以下で走行することで違反キップを切られてしまいます。
高速道路に不慣れな人は、速度を落としてしまいがちですが、流れを止めてしまうような運転は避け、流れに上手く乗ることのできる運転を心がけましょう。