家電量販店で大型家電を買うときは、代金を支払うだけで現物を手に入れることができますが、車の売買に関しては、そう簡単にいくものではありません。
買い物と言うよりは、どちらかと言えば「契約」に近い売買方式でして、手に入れるためには書類の提出など、幾つかの段階を踏まなければなりません。
一度でも車を買ったことのある人であれば「そんなの常識」というレベルの話ですが、「始めて車を買う」という人にとっては、「目からうろこ」な話にもなるのです。
このページでは、「中古車購入に必要な書類」や「代金の支払い方法」を紹介していきますので、「さぁ、車を買うぞ!」と意気込んでいる人は、ぜひ一読してみて下さい。

車を買うには、色々と面倒くさい手続きをしなければダメなんだね。
必要な書類
「中古車の購入には沢山の書類が必要!」と聞くと、「難しい手続きをしなければダメなんだろうな・・・」と考えてしまうかもしれませんが、面倒な手続きや登録は、基本的に「販売店」が行ってくれることになります。
例えば、「名義変更」であったり、「車庫証明」であったり。
代行費用という名目でお金はかかってしまいますが、ややこしい手続きはその道のプロがやってくれることになりますので、あなたがする作業は「書類を用意するだけ」になります。
さらに、ほとんどの書類は販売店側で用意してくれることになりますので、購入者側の負担はそれほどハードなものではありません。
「契約って・・・なんとなく怖い」と気張らずに、分からないことがあればスタッフさんへ相談するようにし、購入までの段階を徐々に乗り越えていきましょう。
中古車購入に必要な書類は以下の通りです。
- 実印
- 印鑑証明書
- 委任状
- 車庫証明
- 車検証
実印
書類ではありませんが、中古車購入時には「実印」が必要になります。
はんこ屋さんで数百円で売られているもので十分ですが、あまりにも品質が悪いもの(すぐ劣化するもの)ではNGなケースもありますし、後々自分が困ることになるかもしれません。
ある程度しっかりした実印を用意することをオススメします。
また、「実印であればなんでも良い」という訳ではなく、「この印鑑は正規なものですよ」と証明するために、お住まいの市区町村で「実印登録」をしているものに限ります。
既に持っている人が多いとは思いますが、そのような実印を所持していないのであれば、予め「実印登録」を済ませておくようにしましょう。
印鑑証明書
役所で登録した「実印」を、「これは本物ですよ!」と証明するために、「印鑑証明書」を発行してもらう必要があります。
「証明書」と聞けば、なんとなく発行手続きがややこしそうなイメージを持っていたりしますが、役所に行って必須項目を記入するだけで、いとも簡単に入手することが可能です。
ちなみに、本人以外でも受け取ることができますが、その際は手続きや必要書類がややこしくなり、取得までのハードルがグンと上がってしまいます。
ですので、可能であれば「本人」が申請したほうが良いと言えます。
発行手数料は300円ほど(地方によって異なります)
委任状
車購入に必要な手続きは、特別な場合(代行手数料をケチりたい場合など)を除き、中古車販売店に委託することになります。
車に関する手続きは複雑でややこしいため、基本的には(代行手数料を払ってでも)販売業者に丸投げすることをオススメします。
さて、販売業者へ手続き代行をお願いする場合、「本人ではなく、第三者が手続きの代行を行うための証明書」が必要となります。
要するに、「私は、◯◯(販売業者)へ、全ての手続きをお願いしています」という証拠がいるのです。
これが「委任状」と呼ばれるものです。
書類は販売店側が用意してくれますので、必要事項を記入し、判を押すだけで用意は完了です。
車庫証明
お住まいの地域によって、軽自動車に限り「車庫証明」が必要ない場合もありますが、車を所持(登録)するためには、「車庫証明」は必ず必要な書類となります。
車庫証明とは、「車を停めるところを確保(契約)していますよ」と証明するためのもので、警察署で申請しなければならないものです。
車庫証明の取得も、販売店へ委託するのが一般的ではありますが、「賃貸契約を結んでいる駐車場」に限り、購入者側が用意しなければならない書類があります。
実は、車庫証明の取得に必要な書類の中に、「駐車場の持ち主が記入しなければいけない項目」があり、これに関しては販売店側がどうにかできる問題ではありません。
管理している大家さん、不動産会社にお願いし、記入してもらうようにしましょう。(ほとんどの場合、有料になります)
車庫証明は自分で申請することも可能です。→詳しくはコチラ
車検証
その車の持つ情報が全て記載されている書類になります。
車検証を積んでいない車で公道を走行した場合、違反行為となり「免許停止処分」などの処置がとられることもありますので注意しておきましょう。
車検証は、車購入に必要な手続きにも必要なものですので、用意しておかなければなりません。
ただし、車検証に関しては「販売店」が所持しているケースがほとんどですので、特に深く考える必要はありません。流れに身を任せておくだけでOKです。

以上が、中古車購入に必要な書類だよ!
中古車購入代金の支払い方法
現金ではなく、ローンで支払いをする場合は必要ありませんが(お金に関するやり取りは販売店ではなくローン会社になる)、現金一括払いで購入する場合に限り、販売店に購入代金を支払わなければなりません。
また、銀行系ローンなどで購入する場合、銀行側から現金の振り込みを待ち、そのお金を中古車販売業者へ支払う流れとなります。
購入代金の支払い方法は「手渡し」と「銀行振り込み」の2種類。一般的には、銀行振り込みで対応することが多いように感じます。
車の購入代金はとても高額です。
場合によっては100万円とか200万円とか。持ち運ぶのに手が震えるほどの大金を持ち寄らなければならないことになりますので、「紛失」「盗難」などのあらゆるリスクを排除するためにも、銀行振込で対応したほうが良いと言えますね。