エンジンの状態や走行距離など、中古車を選ぶ上で見るべきポイントは沢山ありますが、「内装が綺麗かどうか」も見ておくことをオススメします。
具体的には、内装の「傷」「汚れ」を重視してチェックするのが好ましいですね。
どれだけエンジンの調子が良い車を購入できても、「この車、なんか汚いから愛着が持てない」となれば本末転倒です。では、内装チェックするにはどのようなポイントを気にかけるのが良いのでしょうか?
- シートの汚れを見る
- ハンドル周りを見る
- 肘掛けも忘れずに
- ラゲッジスペースも見る
では、一つずつ見ていくことにします。
外装よりも内装を重視すべき
もちろん、外装の傷や汚れ、ヘコみを重要視することは間違いないのですが、外装の傷や汚れは対外的についてしまったものが多くなります。
要するに、オーナーが意図しない内にできてしまった傷が多くなるため、「中古車の状態」を確認するべき決定的な手段にはならないのです。
一方、内装の傷や汚れに関しては、「オーナーの愛着具合」によって広く差が出ます。
大切に乗ってきている中古車であれば、内装の傷・汚れは少なくなります。汚さないよう気を使って運転している訳ですので、当然と言えば当然です。
反対に、「車なんて乗れたらいいんや」と雑に乗ってきている場合は、内装の至る所に傷や汚れが染み付いていることが多いです。
実際、中古車を探しているときは「うわ・・・この車汚い」と声がでてしまうような中古車に遭遇することが多々あります。
このように、内装を重視して見ることで、「その車がどう乗られていたのか?」を容易に推測することができますので、外装より、内装を重視したほうが良い。ということになるのです。
シートの汚れを見る
中古車の内装をチェックするときは、まず「シートの汚れ」から見るようにして下さい。
使用頻度の高い運転席や助手席はもちろんのこと、2列、3列シートも隈なく見るほうが良いですね。この時点で、「この車は汚いな・・・」と感じるようであれば、NGリストに追加するべきです。
シートが汚れている=他の箇所も汚れている可能性が高い
ということになりますから。
また、ミニバンなどのファミリーカーとして使用されていたであろう車の場合、運転席より後部座席のほうが傷んでいることが多々あります。
子供の手により、オーナーの意図しない場所に傷や汚れがついていることが多いです。必ずチェックするようにしましょう。
ただし、シートの汚れや傷の悩みは、「シートカバー」を装備することで容易に解消することも可能です。大体5万円〜も出せば装備することができますので、選択肢の一つとして覚えておいて損はないでしょう。
「この車、凄く気になるんだけど、シートの汚れがなー」と、マイナスポイントが「シート」に関する部分だけだった場合などは、シートカバーを着けることをオススメします。
ハンドル周り
意外と盲点なのが「ハンドル周りの汚れ」です。
運転している間、ずっと握っている場所ですので、汚れがつきやすく傷も多くなります。ハンドルが色あせていたり、カバーがめくれてしまっていたり、手垢がゴッソリついていたり。
気になるポイントは沢山ありますね。
また、ハンドルには前オーナーの癖が染み付いている可能性が高いです。右にだけ回しやすかったり、左に回すときは重たく感じたり。
ひどい場合は、運転に支障が出るレベルで癖づいている可能性もありますので、その辺りも重視し、チェックしてみることをオススメします。
肘掛けをみる
私が中古車の内装をチェックするときに、一番重視してチェックするポイントでもあります。
車によっては肘掛けがついていない車種もありますが、最近発売された車種であれば大体ついていると思いますので、忘れずチェックするようにして下さい。
というのも、肘掛けには汚れが蓄積されやすいからです。
夏の暑い季節になれば「半袖」で車に乗る人がほとんどです。ということは、肘掛けには地肌が触れる機会が多くなり、結果として「汗」や「垢」が長い時間を経て蓄積してしまうのです。
状態の悪い中古車になれば、肘掛けが「垢で真っ黒」ということもありますので、そのような車は避けておいたほうが良いでしょう。大切に乗られていなかった可能性が高くなります。
ラゲッジスペースも忘れずに
ラゲッジスペースとは、簡単に言えば「荷物を積むスペース」のことです。荷台とも呼ぶことが多いですね。
ちなみに、ラゲッジスペースとトランクルームを同じものと考えている人も多いようですが、この両者は全くの別物です。
ラゲッジスペースは、車内からでも手が届くスペースのことを指し、トランクルームは車内からでは手が届かず、一旦降りてからでないと干渉できないスペースのことを言います。
ラゲッジスペースの汚れ、傷は見逃してしまいやすい箇所ですし、汚れや傷が溜まりやすい箇所でもあります。チェックすることを忘れないようにしておきましょう。
以上、「中古車内装のチェックポイント」でした。