新車で買うか、中古車で買うか。
どちらにしようか、頭を悩ませている人は、両者のメリット・デメリットを箇条書きし、比較することで結論にたどり着くことができるようになります。
では、中古車におけるメリット・デメリットを、思いつく限り書き出してみたいと思います。
■中古車のメリット
- 新車に比べ価格が安い
- 納車が早い
- 高級車にも乗れる!?
- 初心者にオススメ
■中古車のデメリット
- 保証の問題
- 資産としての価値
- 自分好みにできない
- 過去のオーナーが分からない
ぱっと思いつく限り書いてみましたが、これぐらいでしょうか?
では、一つずつ噛み砕き、詳しく見ていきます。
値段が安い
新車で買うと、どれだけ安く見積もっても「200万円」ほど必要になります。
オプションや乗る車種によっては、もう少し安く乗り出せることもできるでしょうが、やはり「自分好みの車」を手に入れたくなる願望が強くなり、結果として200万円ではきかないほど高額な買い物になることが多いです。
最近では車体価格だけで「300万円」を超える車種も珍しくはなくなっており、簡単に手出しできないレベルにまで達していますね。
一方、中古車はというと、予算に下限はありません。
車種、車の状態を考慮しなければ、車体価格が1万円というありえない価格で販売されていることすらあります。(諸費用を考えると、乗り出しは20万円ほどになります。詳細→中古車の諸費用について)
そのような車を買うことは現実的ではありませんが、車購入に当てれる資金が少ない人にとって、これほど有り難いこともありませんね。
100万円ほど出せば、割りとまともな車にありつけるのが中古車です。
「新車よりも安く買える」というのが、中古車最大のメリットでもありますので、予算的に車を所持することが難しいという人は、新車ではなく中古車を選択するほうが良いと言えるでしょう。
納車が早い
新車の場合だと、最短でも「2週間」ほどは納車までの日数を考慮しておいたほうが良いです。
ディーラーが注文を受け、発注することになりますので、時期やオプションの有無によっては1ヶ月では事足りず、3ヶ月、6ヶ月という長期間、納車を待たなければならないことも十分考えられます。
「早く車が欲しい」という人は、新車という選択肢は除外したほうが良いかもしれませんね。
中古車の場合、販売店に「できる限り早く納車してほしい」ということを伝えると、最短「1週間」ほどで車を手元に渡せる状態まで仕上げてもらうことも可能です。
「3日ぐらいで納車してもらいたいんだけど・・・」と、更に欲をかく人もいるかもしれませんが、車の販売には車検や車庫証明などの手続き面での制約が沢山あるため、どうあがいでも「1週間ほど」の猶予は必要になります。
必ずこの日までに車が必要・・・という期限があるのでしたら、その日から逆算し、中古車販売店に足を運ぶほうが良いですね。
高級車に乗れる
中古車であれば、自分が思い描いている「ワンランク上」の車に乗ることもできるようになります。
新車で買えば600万円もする車を、200万円で購入することができるのが中古車です。
もちろん、型落ちであったり、走行距離の問題であったり、いくら「高級車」とはいえ新車の状態と比べると見劣りする部分は沢山ありますが、それでもなお「安く買える」というのはメリット以外の何者でもありません。
「車購入のための予算を多くとることはできないけど、それでも良い車に乗って良い顔がしたい・・・」
という人には、型落ちの高級車を狙い、高級車を購入することをオススメします。余談ですが、私もこのタイプです。
初心者にオススメ
免許を取り立ての人や、運転に慣れていない人は、どうしても車をぶつけてしまったり、擦ってしまうことが多くなってしまいます。
自分の大切な愛車を傷つけてしまったときのショックは計り知れないものでして、場合によっては1ヶ月ほど立ち直れないこともあります。(経験済みです)
その車が「新車」で200万円、300万円もの大金をはたいて購入した車であれば尚更ですね。
その半面、中古車であれば「元々中古車だし、仕方ないか」「この傷は元々ついていた・・・この傷は元々ついていた・・・」と、自分を言い聞かせることも簡単です。
ですので、車の運転に自信のない初心者ドライバーの場合、練習の意味も込めて中古車を選択するのも有りっちゃアリだと思います。
保証の問題
ここからは、中古車のデメリットについて触れていきます。
新車であっても中古車であっても、「保証」はついてきますが、その質に差がでてしまうことは言うまでもありません。
新車の場合ですと、各メーカー毎に手厚い補償をつけてくれることがほとんどです。期間も長く、3年〜5年は保証の範囲内であれば無償で修理、部品交換をしてもらえることになります。
一方の中古車ですが、「保証なし」の車も決して珍しくありません。
よく見かけるのが「3ヶ月」「6ヶ月」または「3000kmまで」という、あってもなくても対して変わらない程度の保証ばかりです。
中古車販売店によっては保証期間の延長が可能であったり、新車同様手厚い保証を受けれる場合もありますが、やはり新車に比べると見劣りすることは避けられません。
何かとトラブルが多く起こる可能性が高い中古車にとって、「保証がショボイ」というのは最大のデメリットになりますね。
中古車購入の際は、車の状態だけではなく、「保証内容」にも注目し、車選びを進めていくほうが良いです。「安く買えたけど、結局修理費用で赤字・・・」なんてことになれば、元も子もない話になってしまいますから。
保証についてはコチラのページで詳しく書いています→中古車の保証について
資産として価値が低い
車は資産です。が、価格下落は他の資産に比べて著しく激しいです。
少しの傷であっても価値が下がりますし、エンジン関連にトラブルがあれば尚更です。売却時、お金を貰えるどころか「逆に請求された」なんて話も、決して珍しい話ではありませんから。
中古車になれば、その傾向がより躊躇になり、買った瞬間から「価値が下落しているもの」と考えておくほうが良いでしょう。
新車であれば、300万円で買った車を200万円で売却できた。なんてことは、良くある話です。実質100万円で車を所持できている訳ですから、コストパフォーマンスは最高です。
一方の中古車ですと、120万円で買った車の売却時、「20万円」にしかならなかった。というのが普通です。こちらの場合でも、実質100万円で車を所持していたことになります。
新車でも100万円、中古車でも100万円になるのですから、結果として「新車に乗っておいたほうが良かった」となってしまいますね。
あくまで結果論なので、新車であっても「資産価値がなくなる」ことを考慮しておいたほうが良いのですが、それよりもなお「中古車は資産価値が薄いもの」と認識しておいたほうが良いです。
自分好みにできない
中古車の場合、元々カスタマイズされている車を手に入れることは容易です。
フルエアロにアルミホイール、車高調など、外装に関するカスタマイズから、シートに革を張っていたり、オーディオが優れていたり、高級ナビがついていたり。内装に関しても素晴らしい車は沢山見受けられます。
そのようなカスタマイズカーがリーズナブルな価格で購入することができるのも中古車のメリットではありますが、逆に考えると「自分好みの車にできない」というデメリットも抱えていることになります。
もちろん、後付でカスタマイズすることは簡単ですが、やはり費用面で高くつきます。
問題なのが、「メーカーオプション」に関する部分。要するに、後付できない(できにくい)部分は「自分好みにできない」ということですね。
例えば、「サンルーフ」であったり「車体カラー」であったり、「2列シートなのか、3列シートなのか」という部分です。
新車であれば、注文時に全て自分好みにセレクトすることができます。新車は、言わば「オーダーメイド」の車となりますので、他にはない自分だけの車を作り上げることが容易なのです。
過去の乗り方が分からない
車は、乗る人によって表情を変えます。
運転が荒く、車を大事にしていない人が所持している車は「潰れやすく」なる傾向にありますし、反対に車の運転が上手く、大事に乗っている人は「潰れにくい」車であることが多いです。
中古車の場合、「過去にどのような人が乗っていたのか」ということを知る術がありません。
ですので、「ハズレの中古車(前オーナーが運転が下手な人)」を買ってしまえば、それだけで「潰れてしまう」確率がグンと高くなってしまうのです。
正確には、外装や内装の痛み具合を見ることで大体把握することは可能なのですが、やはりギャンブル要素が強いことは間違いありません。
この不安を払拭するには、過去のオーナー数を意識することが大事です。「ワンオーナー車(参考→ワンオーナー車とは?)」を選択するなどし、リスクを限りなく0に近づけることをオススメします。
以上、中古車のメリット・デメリットでした。