「若者の車離れ」なんて言葉を良く聞くようになってきましたが、この背景には「年間の維持費が高すぎる」という現実が深く関与しているのだと思います。
要するに、「お金がないのに、金のかかる車なんて買えるかよ!」って話。
ハッキリいって、車を所持するのは「お金」がかかります。
私は仕事や趣味で車を使う機会が多く、「車がなければ生活できない」ので車を所持していますが、本音を言えば「こんな金食い虫、今すぐにでも手放したい!(経済的に)」と思っています。
今まさに「車を買おう」と考えている人は、「車の維持費って年間どれくらい掛かるんだろ?」「月にしていくら?」と心配に思っている人も多いはず。
このページでは、「車の維持費は年(月)にどれくらいかかるのか?」を計算し、数字として書いていこうと思いますので、参考にして頂ければと思います。

車は金食い虫だね・・・。
車の維持費ってなに?
そもそも、「車の維持費ってなに?」って話ですが、具体的に言えば「車を所持(使用)することによって発生するお金」のことであり、多くの場合「月々万単位」の支払いが必要になります。
ただでさえ不景気の煽りを受けている日本で、月の出費が万単位で増えることになれば・・・日々の生活を脅かすほどの脅威にもなってしまいますね。
そりゃ、車を所持しない若者も増えてくるはずです。
では、より具体的に「何にそんなお金がかかるの?」をまとめてみます。
- ローン代
- ガソリン代
- 駐車場代
- 保険代
- 車検
- 自動車税
ローン代
車を現金一括払いで買うのであれば必要ありませんが、「ローン」を組む場合は月のローン返済額も維持費の一つとして計算しなければなりません。
最近は「72回払い」など、支払い回数を増やすことにより「月々のローン返済額」を少なくしたり、特別な契約をすることで「新車を半額で買えたり(オニキスなど)」と、様々な選択肢が増えつつまります。
そのため、月の返済額が「1万円程度」で車を所持できるようになりましたので、その辺りの敷居は低くなってきたと思います。
ですが、支払い回数を増やすということは、金利による「総支払額」が増えることになりますので、その点も踏まえてローンを組んだほうが良いと言えますね。
場合によっては、ローン金利だけで支払い総額に100万円以上の差がでることも考えられますから。支払い回数を増やすのであれば、頭金を入れるなどの対策をしたほうが良いと思います。
参考ページ→ローン金利について
ガソリン代
近頃はハイブリットカーや電気自動車の登場により、月のガソリン消費量を減らすことは容易になってきましたが、それでもなお「車の維持費」としての存在感は健在です。
そもそも、ハイブリットカーは、そうでない車より「車両価格」が50〜100万円ほど高く設定されています。
ガソリン代の差額で「50〜100万円の差額」を埋めようと思えば、最低でも年間1〜2万kmを走行する必要性がありますので、その辺りを考慮しておかなければ、結果として「損」をしてしまうことも考えられますね。
排気量の大きな車(大型ミニバンやSUVなど)は、走行性能や居住性に長けていますが、その半面「燃費が悪い」というデメリットも持っています。
月のガソリン代を節約したいのであれば、軽自動車(ワゴンRなど)やコンパクトカー(FITなど)などの「燃費の良い車種」を選ぶほうが良いといえますね。
駐車場代
車を所持するためには、「車を停めておくスペース」が必ず必要になります。
購入時は「駐車場を確保していますよー」と証明するために、車庫証明の提出が義務になっていますので、「ムフフ・・・駐車場はないけど黙っておこう・・・」なんて考えは一切通用しません。
所有している敷地内に駐車できるスペースがあれば別ですが、賃貸物件にお住みの場合は別途駐車場を契約する必要があります。
ちなみに、駐車場を契約するときは「自宅から直線距離で2km以内」でなければならない決まりがありますので、契約時はその辺りも注意しておきましょう。
駐車場代は、お住まいの地域によって大きく価格差が生まれます。
東京都内であれば3万円〜、地方であれば3000円〜、このように、数万円単位で価格差がありますので、できるだけ安い駐車場を見つけることを優先的に、駐車場探しを進めていくほうが良いですね。
保険代
車にかける保険は「自賠責保険(強制保険)」と「任意保険」の2種類です。
自賠責保険に限っては、「車を所有する全ての人が必ず加入しなければいけない保険」です。車購入時、車検時に強制的に保険料を支払うことになります。
一方の「任意保険」ですが、こちらは「自分の意思」で加入することができる保険です。
というのも、自賠責保険はそもそも「最低限の保証」しか考慮されておらず、例を挙げれば「死亡による損害:3000万円」が上限となっています。
お分かりかと思いますが、万が一「死亡事故」を起こしてしまった場合の損害賠償金が3000万円で足りるはずがありません。
足らずは自己負担となりますので、これがどれだけ大変なことなのかは分かって頂けると思います。
もちろん、死亡事故など起こさないに限りますが、車を運転する以上「万が一の事態に備える」のも、ドライバーの役割だと、私は考えております。
任意保険であれば、「物損事故」「人身事故」ともに保証内容を無制限に設定することができますので、自賠責保険での不足分をカバーするためにも、加入しておいたほうが良いと言えますね。
任意保険は、様々な業者から比較し加入することで、年間保険料を安くすることが可能です。
その場合、「保険料一括見積もりサービス」がとても便利ですので、利用してみてはどうでしょうか?
車検代
自家用車として車を利用する場合、新車で3年、それ以降は2年に一度、必ず「車検」を受けなければいけません。
無車検の車で公道を走行した場合、違反点数が6点となり、30日間の免許停止処分が課せられることになります。
また、車検が切れているということは、自賠責保険も期限切れになっているということです。
無保険車で公道を走行した場合も、無車検同様「違反点数6点」が課せられますので、2つの違反を合わせれば「合計12点」の減点となってしまいます。
過去に違反を積み重ねている場合、一発「免取り」になることも考えられますので、絶対行わないようにして下さい。
というより、最低限のルールすら守れない人は車に乗る資格がありません。今すぐにでも免許を破棄し、今後二度と車を運転しないようにして下さい。(迷惑ですので)
自動車税
ご存知の通り、車には沢山の税金が課せられることになっています。
「重量税」「取得税」「自動車税」など、正直「取り過ぎ・・・」と思わざるを得ないほど、税金を払わなければいけません。
重量税や取得税に関しては、車購入時や車検時に徴収されますので、「維持費とはちょっと違うかなー」って感じなんですけど、「自動車税」に関しては、毎年登録している住所宛に「料金後納郵便」が届くことになります。
※軽自動車は「軽自動車税」
自動車税の支払いを滞納していると、車検が受けれなくなったり、廃車ができなくなったりと、色々な不備がでてきてしまいますので注意しておきましょう。

車の維持費、半端ねぇ・・・
年(月)いくらの出費になる?
車の維持費は、車種や車のタイプ、その人が持つ経歴(保険に限り)で変動します。
要するに「人によって違うもの」ですので、一概に「年(月)これぐらいかかるよ!」とは言えないのが現状です。
ですので、ここでは「実際に私が支払っている維持費」をベースにお話していこうと思います。
歳は28歳(2016年現在)で、乗っている車はエリシオン(HONDAのミニバンで排気量は2400cc)です。
ちなみに、年間走行距離は15000kmほど。
年間維持費 | 月の維持費 | |
---|---|---|
ローン代 | 300000円 | 25000円 |
ガソリン代 | 165000円 | 13750円 |
駐車場 | 120000円 | 10000円 |
保険代 | 48000円 | 4000円 |
車検(一年分で計算) | 65000円 | 5400円 |
自動車税 | 45000円 | 3750円 |
合計 | 743000円 | 62000円 |
と、このような結果になりました。
実は私も、ここまで正確に維持費計算をしたのは始めてでして、背筋がゾッとしている始末であります。年間74万円て・・・w
車売ろうかな・・・