中古車を買うとき、現金一括ではなく「ローン」を組み購入する人が多いと思いますが、そのとき、頭には以下のような不安や疑問が浮かんでいると思います。
- ■毎月のローン支払いをやっていけるだろうか?
- ■頭金って、どれくらいつけるものなのだろうか?
- ■金利が怖い・・・
など、思うことは沢山あるでしょうが、今回はそんな疑問に答えるべく、「中古車ローンの頭金ってどれくらいつけるものなの?」というテーマに沿って、お話していきます。
頭金などつけなくてもいい
自動車ローンを組むときは、必ず頭金をつけなければならない・・・と思っている人も多いですが、頭金など無理してつける必要はありませんし、多くのローン利用者が【頭金なし】で車を買っています。
もちろん、経済的な余裕があれば例え1万円、5万円でも頭金をつけるに越したことはありませんが、「頭金をつければ生活に支障がでてしまう・・・」というのであれば、全く必要のないものです。
ただし、頭金をつけるのには、以下のようなメリットがあるので、その恩恵に授かりたい人は、可能な限り頭金をつけ、支払総額を少しでも低くすることをオススメします。
- ■毎月の支払額が少なくなる
- ■金利による無駄を抑えることができる
- ■ローンが通りやすくなる
毎月の支払額が少なくなる
頭金を支払うことで、総支払額が安くなります。総支払額が安くなるということは、毎月支払わなければいけないローン返済額を少なくできますので、頭金を入れることで、毎月の負担を減らすことが可能です。
例えば、200万円を50回払いで買うのと、150万円を50回払いで買うときの返済額を比べてみると・・・
200万円を50回→毎月の返済額は40000円
150万円を50回→毎月の返済額は30000円
頭金として50万円を支払うことにより、毎月の返済額を1万円も少なくすることができました。1万円って、凄く大きな金額ですからね・・・。
支払いに困ったとき、この1万円の差が命運を分ける・・・ときがくるかもしれません。
金利による無駄を抑えることができる
中古車ローンは、新車ローンに比べると【金利が高い】傾向にあります。相場でいうと、大体8〜10%のローン会社が多いように感じます。
総支払い額、支払い回数が増えるほど金利による無駄金が多くなってしまうので、頭金をつけることにより、金利による総支払額の総額を最小限に留めることが可能です。
例えば、以下のような差がでます。
200万円(50回払い)金利10%→利息「約45万円」
150万円(50回払い)金利10%→利息「約34万円」
ボーナス払いなし、元金均等返済で計算しましたが、50万円の頭金をつけることにより、金利による支払総額の合計が11万円も少なくなっていることが分かると思います。
このように、頭金をつけることにより金利の無駄を大幅に省くことができるので、可能であれば頭金をつけたほうが、最終的に凄くお得です。
ローンが通りやすくなる
中古車ローンはそれほど審査が厳しいイメージがありませんが、職種や年収により、ローン審査に通らない人もいます。総支払額が多ければ多いほど審査落ちする可能性が高くなるので、頭金をつけることにより、審査落ちのリスクを少なくすることができます。
というのも、一般的にローンは(他社含め)借入額が年収の50%以上の場合、審査に通らない(通りにくく)なっています。
例えば、年収が400万円で、ローン合計が210万円の場合、審査落ちする可能性が非常に高くなる。ということ。
この場合、頭金をつけ、総支払額を年収の50%である200万円以下に調整することで、グンと審査に通る可能性を高くすることができます。
あくまで可能性の話ではありますが、「ローンに通らない」「ローンに通るか不安」と感じている人は、頭金をつけ、総支払額を調整してみてはどうでしょうか?
頭金の相場、目安について
結論から言いますが、中古車ローンの頭金の相場や目安など、あってないようなものです。その人の経済状況によって支払える額が異なりますし、総支払額によっても前後されるものですから。
例えば、総支払額が50万円の中古車をローンで買うのに、頭金は必要だと思いますか?要りませんよね、50万円に頭金をつけるぐらいなら、現金で買えよ・・・と思います。
逆に、300万円の中古車をローンで買う場合、頭金をつけておかなければ毎月の支払い額がとんでもないことになりますし、それに伴い金利の増額も凄いことになります。
要するに、中古車ローンを組むときは、ケースバイケースで頭金を入れるか入れないかを決めるべき。ということですね。
強いて相場や目安を定義づけるとすれば、【総支払額の50%】を目指し、頭金をつければ良いと思います。200万円であれば100万円、100万円であれば50万円の頭金です。
正直、ローンで発生する金利ほど勿体無いものはありませんし、毎月の支払額が多くなりすぎて家計が窮屈になるのも最善ではありません。
可能であれば、総支払額の半分程度は頭金として入れるようにし、最終的にお得になるよう事をすすめることをオススメします。