「軽自動車は、事故したときの死亡率が高い」と思っていたり、他人から言われたことで不安に感じている人も多いのではないでしょうか?

特に、「軽自動車の購入を迷っている人」にとっては、とても無視できることではありませんね。

 

確かに、普通車と軽自動車の事故を目撃したときは「普通車はバンパーがヘコんでいる」程度の被害に対し、「軽自動はペチャンコに潰れている」ことが多いです。

また、報道されるニュースを聞く限り、「軽自動車に乗っていたドライバーは重傷です」とか「軽自動車のドライバーが亡くなりました」とか、軽に乗っているほうが「重大な事故」に巻き込まれていることが多いですね。

 

これを見る限りでは、「軽自動車が危険な乗り物」というイメージをもってしまうのも仕方のない話だと思います。

 

では、本当に「軽自動車で事故を起こしたときは、普通車に比べて危険」なのでしょうか?

 

くるま

軽自動車は危険?

軽自動車がペチャンコになる理由

軽自動車の事故を見ると、フロント部分が大破していたり、後方がグチャグチャになっていたり。

「ペチャンコ」になっている事故を目撃することが多いと思います。

 

このことから、「軽自動車はフレームが弱いからペチャンコになる」とか、「耐久性能が悪い」とか、マイナスなイメージを持ってしまうことは仕方のないことですが、実は「ペチャンコになる」のにもしっかりとした理由があるのです。

 

車の耐久性(安全性)を高めるためには、「如何に事故の衝撃を和らげるのか」が最大の論点になります。

どれだけ大きな事故でも、「車内の安全」さえ確保することができれば、ドライバー及び同乗者が負傷、死亡する確率を劇的に改善することができますからね。

 

車の耐久性を高める方法としては、「ボディーを強くする」方法と、「敢えて潰し、衝撃を和らげる」方法があります。

 

「ボディーを強くする」というのは、車体の硬度をあげることを意味し、要するに「ボディで全ての衝撃を受け取ることにし、内部にダメージを届かなくする」ということです。

 

ただ、車体の硬度が強い分、事故の衝撃はダイレクトに伝わることになります。

そのため、ぶつかった衝撃で横転してしまったり、ふっとばされたり、結果として大事故に繋がる可能性も考えられます。

 

一方の「敢えて潰し、衝撃を和らげる方法」ですが、こちらは事故の衝撃を跳ね返すのでなく、受け止めることで車内に対する衝撃を和らげる方法になります。

 

要するに、「敢えてペチャンコに潰れることで、事故の衝撃を最大限に吸収する」ということになるのです。

事故の際、軽自動車がペチャンコになっているのは、このような理由があるからです。

 

ですので、事故で「ペチャンコになっている軽自動車」をよく見かけるのは、決して軽自動車の安全性能に問題がある訳ではなく、「敢えてそうなっているもの」と認識しておきましょう。

衝突安全性能は同じ

「軽自動車は普通車に比べ、衝突安全性能が悪い」と言われることがありますが、これは間違いであることを知っておいて下さい。

軽自動車も普通車同様、「自動車事故対策機構」で安全テストを受け、衝突安全性能を認められていますので、一概に「軽自動車が衝突に弱い」とは言えないのです。

 

「安全走行性能テスト」は「乗車保護性能」と「歩行者保護性能」に分けられ、それに加え「シートベルトリマインダー」を考慮した「208点」で採点されることになります。

では、評価の高い軽自動車を一部見てみましょう。

 

乗車保護性能 歩行者保護性能 総合評価
アルトラパン 70.92点 83.56点 158.4点
N-WGN 87.35点 85.50点 178.8点
N-BOX 72.02 点 81.73 点 157.7点
タントカスタム 74.97 点 81.58 点 160.5点

 

比較対象として、人気車種である「ステップワゴン」は総合評価点「182.1点」となっています。

やはりミニバンやセダンと比べると、軽自動車の安全性能は劣ります。が、それほど大差がついている訳ではありませんので、「軽自動車だから危険」というのは過去の話であることが分かります。

 

ですが、「軽自動車」が普通車に比べ「事故における死亡率が高い」というデータもあります。

これには「重量が軽い」「大きさの問題」が密接に関与していると考えられます。

重量の問題

軽自動車は普通車よりも重量が軽いです。

 

例えば、アルファードの重量は「1920-2220kg」とされていますが、N-BOXは「950kg〜」と、その差は1000kgにも及びます。

その他ほとんどの軽自動車も1000kg以下となりますので、どれだけ軽自動車が「軽い」ものなのかが見て取れると思います。

 

車体重量が軽いということは、事故のときに吹き飛ばされる可能性も高くなりますし、横転する可能性も高くなってしまいます。

重量の軽い車は、どうしても「重量の重い車」にパワーで劣ることになりますので、結果として「大事故」に繋がるケースが多いのです。

大きさの問題

軽自動車規格には、ボディサイズに明確な基準が設けられています。

要するに「普通車」よりは必ずボディサイズを小さく作りなさいよー!という決まりがあり、どうしても大きさ面で「不利」な状態になってしまいます。

 

極端な例ですが、大型トラックと軽自動車が事故したときは、ほぼ100%に近い確率で「軽自動車側」に甚大な被害がでてしまうことが予測できます。

 

大型トラックと軽自動車ではサイズに極端な差がありますので、大型トラック側は「ほぼ無傷」であるにも関わらず、軽自動車側は「原型を留めないほど大破している」ということもあるのです。

 

このように、軽自動車のサイズが小さいことが原因で、同じ事故(ミニバンなどで事故をした場合)でも被害状況に差がでることになるのです。

 

また、ミニバンと軽自動車の事故でも同様で、やはりこの場合も「軽自動車側」に甚大な被害がでていることが多いです。

事故(衝突)テスト動画を見る

YouTubeで人気がある軽自動車の衝突実験がまとめられている動画がありましたので、ここでシェアしておきます。

 

また、こちらのページで車種別の衝突実験動画をみることができますので参考までに。

例えば、N-BOXであればこれ↓

なかなか衝撃的な動画ですので、心臓の弱い人は視聴しないほうが良いと思います。

普通車に乗ったほうが良い?

車により高い安全性能を求めるのであれば、軽自動車よりは「普通車(ミニバンなど)」を選択したほうが良いと思います。

軽自動車が如何に高い評価を受けていようと、やはり普通車よりは劣りますし、死亡事故率統計も高い数字がでていますから。

 

「軽自動車みたいな危険な車に乗れるか!」と考えるのであれば、より安全評価の高い車に乗るようにしましょう。

ただし、車体価格や維持費などの「コスト面」は、軽自動車に比べて悪いものとなります。

 

その辺りを考慮し、普通車に乗るか、軽自動車に乗るかを判断するのが良いといえますね。